2026/03/08 17:41

まだ空気の冷たい朝。
今日は農場で、ぶどうに肥料を撒いています。

秋に牛糞をしっかり入れているので、
今の時期は窒素・リン酸・カリウムを計算しながら、バランスよく整える作業です。

多すぎれば枝が伸びすぎてしまい、少なければ力強く育ちません。

けれど、目指しているのは「よく伸びる枝」ではなく、秋に“おいしい実”をつけること。

だからこそ、どちらにも偏らないように、
土と木の様子を見ながら、一つひとつ手で撒いていきます。

撒き終えたあとは、4月のビニール屋根設置までの間、
ぶどう棚の修復作業。

冬を越えた木々を支えるために、
棚もまた、整え直します。

その合間には、精油の蒸留も。
森の香りを薪でゆっくりと立ち上らせながら、
畑と工房を行き来する毎日です。

土を整えることも、
棚を直すことも、
香りを蒸留することも。

どれもすぐに結果は出ません。

けれど、
秋の実りや、
深い一滴の香りは、
この“見えない準備”の積み重ねから生まれます。

忙しい春ですが、
実は一番大切な時間でもあります。

今日も、静かに整えています。
秋のぶどうと、森の香りのために。


また農場と蒸留の様子もお届けしますね。