
まだ空気の冷たい朝。
今日は農場で、ぶどうに肥料を撒いています。
秋に牛糞をしっかり入れているので、
今の時期は窒素・リン酸・カリウムを計算しながら、バランスよく整える作業です。
多すぎれば枝が伸びすぎてしまい、少なければ力強く育ちません。
けれど、目指しているのは「よく伸びる枝」ではなく、秋に“おいしい実”をつけること。
だからこそ、どちらにも偏らないように、
土と木の様子を見ながら、一つひとつ手で撒いていきます。
撒き終えたあとは、4月のビニール屋根設置までの間、
ぶどう棚の修復作業。
冬を越えた木々を支えるために、
棚もまた、整え直します。
その合間には、精油の蒸留も。
森の香りを薪でゆっくりと立ち上らせながら、
畑と工房を行き来する毎日です。
土を整えることも、
棚を直すことも、
香りを蒸留することも。
どれもすぐに結果は出ません。
けれど、
秋の実りや、
深い一滴の香りは、
この“見えない準備”の積み重ねから生まれます。
忙しい春ですが、
実は一番大切な時間でもあります。
今日も、静かに整えています。
秋のぶどうと、森の香りのために。
また農場と蒸留の様子もお届けしますね。