2026/02/15 10:43
ぶどう畑は、いまもまだ雪に覆われています。

一面の白い景色を見ると、畑の時間は止まっているようにも感じます。
けれど実は、この雪こそが春への大切な準備をしてくれているのです。
雨の場合、ある程度は土に浸み込みますが、多くは地表を流れていってしまいます。
一方で雪は、ゆっくりと時間をかけて溶けながら、静かに土へと染み込んでいきます。
その“ゆっくり”が、土壌にとってはとても重要です。
土が適正な水分をしっかり蓄えられることで、ぶどうの根は安定した環境の中で春を迎える準備ができます。
さらに、土の中で生きる微生物や小さな虫たちにとっても、急激ではない穏やかな水分補給はやさしい環境をつくります。
目には見えませんが、土壌の世界でも春への支度が進んでいるのです。
雪は、ただの寒さの象徴ではありません。
静かに、確実に、次の季節の実りを育む存在。
白い畑の下では、すでに春が始まっています。